2018 年 9 月 19 日 福山ニューキャッスルホテルにて備後脳卒中ネットワークシンポジウムを開催いたしました。

最初に当法人理事長 大田泰正より開会の挨拶をいたしました。引き続き特別講演についても座長を務めさせていただきました。

特別講演は、高知医療センター 脳神経外科 科長 太田 剛史 先生より、『 脳血管内治療を中心とした 脳卒中診療チーム~特に虚血性脳卒中診療について~ 』を演題にご講演いただきました。 太田先生が診療をされている高知県は、山に囲まれて平野部が少ない地形のため、ドクターヘ リでの患者搬送も多い地域です。高知医療センターでは、脳卒中患者の搬送から治療開始ま での時間をできるだけ短くするため、2015 年に救急隊と病院の連携、病院到着後の診断と治療 適応判断、診断後の治療方針の統一を定型化した「脳卒中スクランブル」の導入により、脳血管 内治療の実施件数が全国トップクラスとなっており、患者さんの臨床転帰も改善されているとのこ とです。 太田先生には臨床データも交え、脳卒中スクランブルの詳細と今後の脳卒中診療の展望につ いてご講演いただきました.

図1 図2 図4

引き続きシンポジウムが行われました。

【座長】 小畠病院 診療部長 原 睦展 先生

【パネリスト】

急性期:            脳神経センター大田記念病院 村上 祐介 先生

回復期:            福山第一病院 徳本 隆広 先生

生活期:            さとう脳外科クリニック 山口 昌枝 先生

生協ひろしま居宅介護支援事業所 福山 島内 孝枝 先生

実際に急性期から回復期の入院を経て自宅退院された患者さんの事例を用いて、それぞれの病院や介護保険サービスで携わった方々に発表いただき、連携パスの現状と課題についてパネルディスカッションを行いました。

急性期のパスでは、ドクターの記載項目に治療経過と患者家族への説明内容、リハビリ項目には目標・経過・現状を記載して回復期へ繋ぎ、回復期のパスでは、生活での問題点を記載、維持期では連携パスをもとにかかりつけ医で医療介護の連携をとりリハビリやサービスなど取り入れたことをそれぞれ発表いただきました。

担当ケアマネジャーさんからは、回復期からの助言をもとに生活環境の整備を行ったこと等を、画像を用いて発表していただきました。

図6 図7 図8 図9 図10

閉会の挨拶については、尾道市立尾道市民病院の名誉院長であられる土本 正治先生よりいただきました。

図11
実際にパスを運用しているそれぞれの立場からの意見交換ができ、これからのパス運用について考えることができたのではないかと思います。備後脳卒中ネットワークでは、脳卒中連携パスがよりよい情報ツールとなりえるよう、話し合いの場を設けていきたいと思っております。

参加者数:98名(医師23名・医師以外医療・介護系従事者75名)

会終了後に実施したアンケート結果は以下の通りです。いただいたご意見をもとに今後の当会について運営を検討させていただきます。

アンケート結果

 

第 16 回備後脳卒中ネットワークシンポジウムを行いました。