令和3年4月21日第44回備後地域連携を考える会を実施いたしました。

今回はコロナウィルス感染症対策としてWEBのみの開催とし、演者の上羽先生と座長を務めていただい

た尾道市立市民病院 土本先生と、大田理事長とをそれぞれリモートでつなぎ、実施いたしました。

 

【開会挨拶】

NPO法人備後脳卒中ネットワーク理事長 大田泰正より、開催にあたり、ひろしま脳卒中連携パスデータ集計と本年度の事業計画を説明いたしました。

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【特別講演】

特別講演は高知大学 医学部 脳神経外科 教授 上羽 哲也 先生より、『高知県における脳卒中診療体制への取り組み』 について、ご講演いただきました。

<講演要旨>

  • 上羽先生赴任当時の2013年、高知県は脳卒中患者数が全国1位、高知大学では、脳卒中患者の救急受け入れはしてなかった。高知県は交通事情により東から西の移動に5時間を要することにも対応した4つの戦略を行い、脳卒中診療体制に取り組んだ。

 ①SCU設置、脳卒中医師・看護師の教育

 ②院内体制の整備「tPAスクランブル」

 ③試験的な診療連携の開始(県立あき総合病院→東の端:Drip and Shipで大学まで搬送)

 ④広範なリクルート活動

  • 行政から大学へ事務局の依頼を受け、脳卒中連携パス事務局のほか、高知県脳卒中悉皆調査データを受領し、県内4つの地区ごとに多方面のデータ解析を行っている。課題としては

 ①未治療のAF患者が多い

 ②救急車・ドクターヘリ以外で来院する場合、時間制限のためtPAを行わなかった割合が高くな

  っており、最適な救急搬送の要請が必要

 ③脳卒中センターが中央に集中しており、医療資源やアクセス性に地域差がある

 ④急性期から回復期のデータはあるが、回復期から慢性期に係るデータが少なく評価ができない。

  • 医療は量の拡大から質の向上へと変化しており、医療の質は次の3つのレベルで評価し、PDCAを回す。急性期、回復期、慢性期それぞれで評価のこと。

 ①Structure(構造):施設基準、医療スタッフの種類と人数など

 ②Process(過程):実際に行われた医療行為や看護ケア、ガイドライン遵守率など

 ③Outcome(結果):死亡率、合併症発生率など医療行為の結果のこと

講演後、座長を務めていただいた土本先生からは、行政とつながることの意義、起きてからの治療だけでなく、予防に力を入れていくことが必要だと話されました。  IMG_4616

共催のブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社様、ファイザー株式会社様のご協力により、リモート講演会をスムーズ

に開催することができました。

 

第44回備後地域連携を考える会を開催いたしました。